2025年5月– date –
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【コラム】名クライマーはポエマー?
ムーブを“詩”にする──比喩と言語イメージが拓くクライミングの芸術性 【1】登攀に“詩”は必要か? 「岩の左肩から、そっと回り込むように風が流れていた」 あるトップクライマーのルート日記に書かれた一文だ。 いや、それ登りの記録か?というくらい詩的す... -
見えないムーブを掴む──“身体感覚ログ”で再現率を爆上げする
見えないムーブを掴む──“身体感覚ログ”で再現率を爆上げする 「登れた理由が分からないあなたへ」シリーズ第2弾。今回は“身体感覚をログ化”して、さらに深いレベルでムーブを再現する方法を掘り下げます。 導入:感覚を言葉にできるか ホールドは取れた。... -
登れた理由が分からないあなたへ─言語化という“リトライの武器
◽️誰もが経験する“謎の成功と失敗” クライミングで「えっ、今なぜ登れたの?」「昨日はあんなに簡単だったのに、今日は同じ動きをして落ちた…」そんな “謎の成功と失敗” を味わったことはないでしょうか。偶然の成功は気持ちいい。でも、再... -
【コラム】ハイボルダーが怖いけど、愛してる
──“降りられない高さ”に立ったあなたへ 1. この高さで、なぜ私は笑っているのか? 地上4メートル、右手はスローパー、左足はツルツルのスメア。 下を見たら仲間が「いける!そのまま!」と叫んでいる──が、視線はスマホ。 「いや、無理では?」と思うその... -
【小説】「After break」〜破壊(チッピング)と創造〜
第一章 「空観」 夜明け前の森は、まだ息を潜めていた。 薄墨色の霧の中、ひとりの男が岩の下に立つ。 胸まで伸びる古いロープの痕が、肩の筋肉をさらに浮き立たせていた。 その名は 一条 誠(いちじょう・まこと)。 日本初のV15を切り開き、その後... -
【小説】「たった一件のいいね」
第1話『岩を登らない奴はゴミ』 日常をこなしながら、頭の中は岩場のことばかり。 社会のルールに適応するふりをして、本当はすべてを嘲笑っていた。 そんなヤスが、ある金曜の夜、ひとりの少女と出会う。 29歳、神奈川の会社員 名ばかりの正社員、土日祝...
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